あやすけの家

3人家族(夫婦+1歳児)の育児と趣味のブログです。

【玩具安全基準】乳幼児用おもちゃの対象年齢の決め方について【メーカー基準】


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こんにちは、あやすけパパです。

赤ちゃん用のおもちゃを購入する際に、多くの方が商品に表示している対象年齢を参考にしていると思います。

子どもが喜びそうなおもちゃでも対象年齢が合わずに断念することがあります。

でも、おもちゃの対象年齢はどのような基準で定められているのでしょうか?

今回の記事では乳幼児用のおもちゃの対象年齢がどのように決まっているのか調べた結果をまとめてみました。

 

おもちゃの対象年齢の決め方

法規制はなくメーカー独自の自主基準

おもちゃの対象年齢の決め方や表示義務などの法規制はありません

どうやって対象年齢が決まっているのかというと、各メーカーが自主基準で独自に定めています。

つまり、メーカーの裁量に任せられており、統一的な基準で決まっているわけではないため、対象年齢の信頼性が揺らいでしまいますよね。

ただ、メーカーもおもちゃの不備で事故などが起こってしまうと大打撃ですので、会社を守るためにもある程度の安全性は確保されると思って良いと思います。

海外メーカーなど、ネットで検索してもよく分からない得体の知れないメーカーは気を付けた方が良いかもしれません。

 

POINT

・おもちゃの対象年齢の決め方や表示義務などの法規制はない

・対象年齢は各メーカーが自主基準で独自に定めている

・メーカーの不備で事故が起こると死活問題のため安全性を確保している

・調べてもよく分からないような信用できないメーカーの商品は要注意

玩具安全基準(ST基準)について

おもちゃの対象年齢はメーカー独自の自主基準ですが、目安となる安全基準として一般財団法人日本玩具協会玩具安全基準(ST基準)というものを策定しています。

ST基準では、機械的安全性、可燃安全性、科学的安全性を第三者検査機関によって検査し、合格したおもちゃにはSTマークを付けることができます。

STマークの表示義務があるわけではないので、すべてのおもちゃが検査されているわけではありませんが、STマークの付いている玩具の安全性は業界からも推奨されているので、おもちゃ購入の際の参考になります。

ST基準では対象年齢の表示義務があるため、STマークの付いているおもちゃには必ず対象年齢が表示されています。

なお、STマーク付玩具の市場シェアは約7割とのことです。

 

POINT

・目安となる安全基準として玩具安全基準(ST基準)がある

・ST基準に合格したおもちゃにはSTマークが付いている

・ST基準には対象年齢の表示義務がある

・STマークの表示義務はないが、市場シェアは約7割

3才未満・3才以上の対象年齢の壁

乳幼児用のおもちゃを選ぶときに、対象年齢が3歳以上の商品が多いと感じたことはありませんか?

3歳未満の子が喜びそうなおもちゃでも、対象年齢が3歳以上でがっかりした経験が何度もあります。

この理由については、国内や欧州・米国等の玩具安全規格の中で、3才未満の子どもを対象とする玩具に対して、小部品・小球等の使用を制限するなど誤飲・誤嚥・縊首などの窒息リスクに関して格段の安全措置を講じているからです。

逆に言うと、3才以上の子どもを対象とする玩具については、誤飲・誤嚥等のリスクを有する小部品・小球等の使用が認められています。

このように、3才の誕生日を跨いで安全措置が大きく異なるため、3才前後の年齢層の子どもを対象とする玩具は、特に対象年齢の設定の重要性が意識されています。

 

POINT

・3才未満対象のおもちゃは窒息リスクに関して格段の安全措置を講じている

・3才以上対象のおもちゃは窒息リスクがある小部品や小球等の使用を認められている

・3才前後で安全性が大きく異なるため、対象年齢の設定の重要性が意識されている

・これらの結果、安全措置が容易な3才以上対象のおもちゃが多い

 

対象年齢を決めるための基準はないの?

玩具の対象年齢については、専門家の間でも合意を形成することが難しく、国際的に合意された包括的・網羅的な対象年齢ガイドラインはまだ作成されていません

一律な成長が望めない幼児から少年期は対象年齢の設定はかなり難しく、各メーカーの積み重ねた経験や技術を元に設定されています。

一応、2016年にISO TC181(玩具安全規格担当の技術委員会)で、技術文書としてISO/TR 8124-8:2016(使用開始最低年齢のガイドラインが作成されていますが、あくまで参考文書という位置付けのようです。

 

POINT

・対象年齢を決めるための国際的なガイドラインはない

・乳幼児の成長は一律ではないため対象年齢の設定が難しい

・いくつか対象年齢設定に関する資料はあるが、あくまで参考文書

食品衛生法による基準

おもちゃには食品衛生法による規制もあります。

なぜ食品?と思われるかもしれませんが、おもちゃを口に入れることが多い乳幼児が健康を損なわないように、有害成分等を規制しています。

規制対象となるおもちゃは乳幼児が口に入れたり唇に触れたりすることを意図して設計製造されている玩具乳幼児がアクセサリーとして用いる玩具で、対象年齢が6才未満のものです。

これらの規制対象となるおもちゃについては、種類や原材料ごとに溶出試験をして有害物質が基準値以下であるか等の規格が定められています。

 

POINT

・乳幼児はおもちゃを口に入れるため食品衛生法による規制がある

・口に入れたり唇に触れるものとアクセサリーで対象年齢6才未満の玩具が規制対象

・おもちゃの種類や原材料ごとに規格が定められている

ゲームソフトはCEROの年齢別レーティング制度による規制

国内で販売される家庭用ゲームソフト等については、CERO(コンピューターエンターテインメントレーティング機構)の年齢別レーティング制度によって年齢区分マークを表示するようになっています。

あくまでゲーム業界の自主的な規制ですが、推奨年齢の目安になると思います。

当ブログの過去記事でCEROについてまとめていますので、興味のある方は参考にしていただけると嬉しいです。

 

まとめ

結論としては、おもちゃの対象年齢を決めるための統一的な基準等はありませんでした。

基本的に対象年齢の設定はメーカー任せになっているので、おもちゃを選ぶ際はこのことを考慮して信頼できるメーカーの商品を選びましょう。

また、子どもの成長は一律ではないため、対象年齢は目安程度に考え、我が子に合うおもちゃを選んで良いと思います。(対象年齢を守らない場合は親の責任ということにはなりますが)

今までSTマークなど意識していなかったので、今後はおもちゃ購入の目安として確認してみようと思います。