あやすけの家

3人家族(夫婦+1歳児)の育児と趣味のブログです。

【一般住宅用】太陽光発電設備を効率的に運用して利益を生む方法【簡単解説】


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こんにちは、あやすけパパです。

前回の記事で太陽光発電設備を設置しても10年間で設置費用を回収するのは難しいということを書きました。

ですが、太陽光発電設備を設置すべきではないというわけではありません

たとえば太陽光発電設備は10年経ったあとも運用することができるため、10年を超える長期目線で考えると利益を生む可能性は十分あります

他にも太陽光発電設備の機能を最大限活かして運用していく方法などを今回の記事で紹介したいと思います。

 

↓ 前回の記事はこちら ↓

ayasuke-nichijou.hatenablog.com

 

この記事を書いた人、30台夫婦+1歳児の3人家族、2019年自宅を新築、第二種電気工事士、第三種電気主任技術者、エネルギー管理士

太陽光発電設備で利益を生む方法

発電した電気を積極的に自家消費する

V2H

太陽光発電設備で発電した電力は電力会社に売るだけではなく、自宅で消費することができます。

電力会社から買う電力よりも電力会社へ売る電力のほうが価格が高い時代もありましたが、今では買う電力のほうが高いですので、基本的に自宅での消費率が高ければ高いほどお得ということになります。

固定価格買取制度(FIT)の買取期間は10年間ですが、10年を超えても設備の寿命が尽きるまで自家消費をすることで、本来電力会社から買うはずだった電力を節電して光熱費を削減することができます。

一般住宅の自家消費率は30%程度と言われていますが、蓄電池と組み合わせたり電気自動車に充電したりするなどして自家消費率を高めることが可能です。

ただし、家庭用蓄電池は現時点では高価で寿命も短いため、なかなか導入するのはためらわれるかもしれません。

蓄電池はスマホや電気自動車などに欠かせないため需要が高く、世界的に研究開発が進められて技術がどんどん進歩しています。

もしかするとこれから飛躍的に性能が向上したり低価格化・高寿命化するかもしれませんので、固定価格買取制度の買取期間が終了するまでは技術革新を期待して様子見するのも手だと思います。

電気自動車の蓄電池を家庭で利用するV2H(Vehicle to Home)というシステムもこれからどんどん普及していくと思われます。

設置費用を抑える

コストダウン

前回記事で紹介した経済産業省の調達価格等算定委員会の資料による2020年の新築にかかる太陽光発電設備の設置費用はあくまで平均値のため、これよりも費用を抑えるほど設置費用を回収するのが容易になります。

我が家では2019年新築時に設置しましたが大手ハウスメーカーでkW単価が29万円台でした。(調達価格等算定委員会の資料では2019年度は平均30.6万円)

実際には調達価格等算定委員会の資料の平均設置価格より安く設置できる可能性は高いと思います。

無料見積もりできるサイトもありますので、具体的に知りたい方は活用してみてください。

設備の寿命を延ばす

寿命を延ばす

太陽光発電設備を最大限活用するためには、設備の寿命をできるだけ伸ばして長期間運用することが不可欠です。

太陽電池モジュールは元々寿命が長めで、20~30年の耐用年数が期待できますが、パワーコンディショナーコンデンサーや半導体等の電子部品が使用されているため、熱や湿気に弱く、耐用年数は10~15年と言われています。

パワーコンディショナーは屋外に設置することも多いですが、できれば直射日光が当たらない北側壁面等の日陰に設置して少しでも寿命を延ばしたいところです。

パワーコンディショナーが故障した際の交換には30万円程度の費用が掛かりますが、最近は保証期間が10~15年程度ある場合もあります。

たとえ交換にお金がかかったとしても、太陽光発電設備を20~30年運用できれば交換費用以上の利益が得られることも期待できます。

付加価値を見いだす

付加価値

太陽光発電設備の付加価値として、停電時に電気が使用できるということがあります。

悪天候時や夜間は使用できませんが、蓄電池を設置すればある程度その弱点は克服できます。

また、自家発電して電気を売れることで節電意識が高まり、自然と省エネになって電気使用量を抑えられる可能性があります。

こうした付加価値には価格を付けることができないため、人それぞれどの程度重視するか違いますが、検討材料の一つとして考慮して良いと思います。

太陽光発電設備の考慮すべきデメリット

メリットばかり触れてきましたが、太陽光発電設備の設置には当然デメリットもあります。

イニシャルコストが高い

イニシャルコスト

太陽光発電設備の設置には一般的に100万円前後の費用がかかります。

新築時に太陽光発電設備を設置する場合は住宅ローンで支払う場合が多いと思いますので、当然利子がかかっていることを考慮しなければなりません。

また、設置費用が無料の太陽光発電設備もありますが、これは実質ローンと一緒で毎月発電した電力から支払っています。

無料という甘い言葉に惑わされずに契約内容をよく確認する必要があります。

試算どおりにならない可能性がある

試算どおりにならない

太陽光発電設備の導入に関する試算はあくまで目安ですので、想定通りにならない可能性があります。

思ったよりも発電電力量が少なかったり、想定した耐用年数よりも短い年数で故障する可能性は十分考えられます。

こうしたリスクから、太陽光発電設備の設置は株式への投資などと同じで元が取れる保証がないギャンブルと似た側面があります。

事前にしっかりと検討することでリスクを下げることはできますが、リスクゼロで必ず儲かるというわけではありません。

他の投資先と比較して有用でない可能性も

投資先に悩む

太陽光発電設備の設置を投資と考えると、他の投資先と比較しても優位なところがあるのか考える必要があります。

投資額に対してどれだけの利益が見込めるのか、安全性は高いのかなどを検討して他の投資先よりも劣ると思うのであれば、太陽光発電設備を設置する価値はないわけです。

同じお金を投資するなら、他の選択肢としっかりと比較したほうが良いです。

悪徳業者を見極めないと騙される可能性がある

悪徳業者

この記事を作成する際にいくつか業者のサイトを確認しましたが、明らかに計算が間違っていて、得られる利益を過大に表示しているところがありました。

過大に算出された利益をあてにして契約してしまうと、大損してしまう可能性があるので試算結果をそのまま真に受けず詳細を確認したほうが良いです。

また、費用は安くても雑な施工で屋根材に損傷を与えるなど、技術力がなかったり手抜き工事をされる可能性があるため、業者選びは慎重に行わなければなりません。

太陽光発電設備の設置は大きな買い物ですので、業者から提示された条件や業者の評判など事細かに確認するようにしましょう。

まとめ

まとめ

設置費用を抑えて設備寿命を延ばし、自家消費を積極的に行いながら長期間運用することで、設置費用を回収して利益を生み出すことは可能です。

ただし、事前のシミュレーションはあくまで想定のため、設置環境や不測の事態で利益が出ない可能性があります。

このことを理解したうえで、投資と同じように長所と短所を踏まえ、しっかり考えて導入するべきか検討することをおすすめします。